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OBIC7 AI連携

OBIC7とAIを連携する:会計・販売・生産のデータを社内で活用する

要点

OBIC7(オービック)の会計情報、販売情報、生産情報に、読み取り専用で生成AIをつなぐことで、集計や照会、帳票の探索を自然言語で行えます。OBIC7の運用形態(自社運用、ベンダー提供のクラウドなど)によって接続方法が異なるため、最初に提供形態とデータの取り出し方を確認することが重要です。

OBIC7は、国内の中堅・大手企業で広く使われている統合業務ソフトウェアで、会計、販売、購買、生産などの業務領域を持っています。長く使われるほど、独自の運用ルールや周辺システムとの連携が増え、データの意味を把握している担当者に問い合わせが集中しやすくなります。

本ページでは、OBIC7を利用している企業が、生成AIを業務に取り入れる際の考え方を整理します。なお、OBIC7の内部仕様やAPIの詳細は、提供形態や契約内容によって異なるため、具体的な接続方式は事前の確認とベンダーとの調整が必要です。Netrayはオービック社のパートナーであると主張するものではなく、お客様の環境にあわせた接続を設計する立場です。

OBIC7を使う現場の課題

経理では、月次決算の差異確認、科目別の推移の説明、固定資産や債権債務の照会に時間がかかります。営業・購買では、取引先別の売上や仕入の推移、未入金や未検収の確認に、複数の画面や帳票を使い分けます。生産領域を使っている企業では、製造オーダーの進捗や原価差異の確認が日常業務です。

また、利用者が増えるにつれ、「この帳票はどの画面で出すのか」「この項目の定義は何か」という質問が情報システム部門に集まります。これらは、マニュアルや運用手順書、過去の問い合わせ履歴を検索可能にするだけでも、負荷を下げられる領域です。

  • 月次決算での差異の要因確認と、経営層向けの説明資料づくり
  • 取引先別・品目別の売上、粗利、在庫の照会
  • 帳票や画面の場所、項目定義に関する社内問い合わせ
  • インボイス制度や電子帳簿保存法に関する運用ルールの確認

AI連携の方式

接続の方法は、OBIC7の提供形態によって変わります。自社のサーバーで運用している場合は、読み取り専用のDBアカウントやビュー、レプリカを使う方法が検討できます。ベンダー提供の環境の場合は、提供されるデータ出力機能、定期的なデータ連携、または契約で認められたインターフェースの範囲で、AIが参照するデータストアを別に用意します。

いずれの場合も、OBIC7本体のデータを直接書き換える方式は採りません。照会と集計を中心とし、必要に応じてCSVなどで出力した結果を、社内のAI基盤が検索・要約します。導入前に、OBIC7側のライセンスや契約条件で、データの二次利用に制約がないかを必ず確認してください。

用途の例と注意点

経理では、勘定科目別の月次推移を取得し、前月・前年同月との差異の候補を文章で整理させます。ここでAIが出すのは「候補」であり、原因の確定は担当者が伝票を確認して行います。販売では、「今期に売上が減っている得意先を粗利とあわせて出して」といった質問に答えさせます。

文書側では、操作マニュアル、社内の業務ルール、過去の問い合わせ回答を索引化し、データと文書をまたいで回答します。権限については、OBIC7側の利用者権限をAI側にも反映する設計とし、部門や会社をまたぐデータが見えないようにします。

データの置き場所と社内規程

会計データや取引条件は、機密性が高く、外部のクラウドAIへの送信を認めない企業が多くあります。そこで、オープンウェイトのモデルを自社のサーバーまたは国内の閉域・プライベート環境に置き、検索用のデータも同じ環境内に保持します。個人情報を含む場合は、個人情報保護法に沿った安全管理措置を前提にします。

また、AIの回答を会計の根拠資料として使う場合は、監査証跡の観点で、どのデータをどのクエリで取得したかを残す必要があります。ERPrayは実行したクエリを表示し、ログを保存できるため、内部統制(J-SOX)の説明に使いやすい設計です。

純正機能との使い分けと進め方

OBIC7側に、標準の検索、集計、帳票出力の機能が十分にある領域では、そちらを使う方が確実で、追加費用も抑えられます。AIが力を発揮するのは、複数の画面や帳票をまたぐ照会、文書とデータの横断検索、定型化されていない質問です。定型の月次レポートであれば、既存の帳票やBIで足ります。

進め方としては、まず提供形態とデータの取り出し方法を確認するアセスメントを行い、次に経理か販売のどちらかに絞ったパイロットで、回答の正確さと工数削減を測ります。結果を踏まえて、対象領域を広げるか判断します。

よくある質問

OBIC7にはAIの機能はありますか。

提供される機能はバージョンや契約によって異なるため、ベンダーに確認してください。純正機能で足りる範囲はそれを使い、複数システムの横断や社内完結の要件がある場合に、別途AI基盤を検討する形が現実的です。

クラウド版のOBIC7でもAIをつなげますか。

契約で認められたデータ出力や連携の範囲で、別のデータストアを用意して参照する方式が考えられます。可否と方法は、事前にベンダーと確認が必要です。

AIがOBIC7のデータを変更することはありますか。

ありません。既定は読み取り専用で、書き込みを伴う処理は設計に含めません。

月次決算の差異分析を自動化できますか。

差異の候補の整理と文章化までは可能です。原因の確定は伝票や取引の確認を伴うため、担当者が行う必要があります。

導入前に確認すべきことは何ですか。

OBIC7の提供形態、データの取り出し方法、契約上のデータ利用条件、社内の機密区分、利用できるサーバー環境の四点です。

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